どうもみなさんこんばんわ。いいペースで日記更新してると思ったら一瞬で一週間経ちましたね。キングクリムゾン恐ろしい。みゃぁ、その、木曜辺りにリアル事故ってちょっと寝てたんでそのせいだと思って勘弁してください。

 さて、なんか過去を思い出す企画も、気がついたらもう4回目。どうやら読んでくれてる方もちゃんといるみたいなので、だんだんやる気が出てくるってもんです。


 そんなところで、こっそり仲がいいんじゃないか、と脳内で噂になってるシミチンさんからのリクエストを尊重いたしまして今回は“青トロン”で語ってみたいと思います。

 自分で言うのもおこがましいですが、恐らくこのデッキ、僕の最高傑作といいますか、ここまで皆さんに知っていただける要因になったデッキだと思われます。現にこの前後でリンク数も急増させていただいてますしw

 さて、この青トロン、どういうデッキかといいますと、ミラディン中期頃からはやってきた緑系列のトロンランドを使いマナをふんだんに出すデッキ。その緑の部分を青に差し替えることによってドローとカウンターを手に入れたタイプのトロンデッキ。大振りな動きが減ったため細かく戦いやすい。
 みたいな感じの説明がWikiにも載ってました。恐らく、世間一般の皆様の認識もこんなものだと思います。
 ですが、ですね、実はこの認識には大きな誤りが一つあるんですよ。実は青トロンっていうのは、森を島に差し替えたトロン系列のデッキ、ではないんです。
 
 ちょっと僕の思い出話をしましょう。これを作った頃、僕は大体高校生でした。で、高校生ということは当然高校でもマジックをしていて、先輩もいたわけなんですよ。で、日本人の血は青い、と言われているように、日本人は青が大好きです。当然先輩の中にも生粋の青スキーがいたわけでした。
 当時は親和、緑トロンが最も勢力があったのではないかと思われる神河物語が出た後。そんな世界情勢に直面してしまったのか、その先輩からある日こんなメールがぞんびに届きます。
 「青単かてねーよ。親和とか早くて枷間に合わないし、トロンとかマナで過ぎだろ。お前後輩なんだから先輩を助けろよ。先輩に逆らっていいのはジョルノだけなんだぞ?そのジョルノでさえアバ茶は飲むし。」
 少し脚色が入ったかもしれませんが、つまり青単だと親和、緑トロンに勝てないからどうにかしろよ、というメールですね。当時あまり構築力が高いわけではなかった僕に相談するのもどうかと思うんですが、そこは先輩思いのいい後輩である僕、すぐに解決策を考え出します。
  
  ぞ:「相手が早くてマナいっぱい出るなら、じゃぁ、こっちもマナ出せばいいんですよ。最近はやってる雲上の座とかどうですか? マジック簡単」

 なんてエレガントでスムーズな答え。まさに後輩の鑑。しかし、どうやら後輩をこき使うことが先輩の義務だと思ってる彼は満足できなかったみたいです。

  先:「いや、やってみたけど常識的に無いだろ。デッキに4枚の土地が2枚そろうはずないし。タップインだし。ありえないだろ、もっとまじめにやれよ腐乱死体。」
 
 あ、なお、実際の先輩はもっと温和で優しい人でした。名誉のために。
 しかし、ここでぞんび少し困ります。エレガントな答えのつもりがこんなあっさり否定されるなんて。まぁ、実はその頃までカウンターとかほとんどしてなかったのが原因で青単とか知りませんでしたからね。唯一作ったことのあるデッキって、恐らくオデッセイオンスロートで、淡々と島置いてから枯渇→時間の伸張→認識を食うもの、見たいなクソデッキだけですね。
 だがしかし、先輩思いの後輩であるぞんびはそんなことでめげるわけには行きません。ここでぞんびひらめきます。
 「デッキに4枚じゃそろわないんだったら、12枚入ってればそのうち3枚くらいそろうだろ。アンタップインだし。マジエレガント。」
 そう、このときとうとう悪魔のフュージョンにたどり着いてしまうのです。そもそも、トロンランド自体には、以前から使わせていただいたときにすごい速度でそろうことが多々あり、親しみがあったため特別無茶だとは思いませんでした。
 つまり、あれなんですよね。青トロンは、○○トロンという、トロン系列のデッキではなくて、青○○という、青コントロール系の派生だったんですよ。びっくり。
 というわけで一番初期の頃のレシピです。

 
青トロンβ
3 まじめな身代わり
1 電結の回収者
3 トリスケリオン
1 メムナーク
1 ダークスティールの巨像

3 師範の占い独楽
3 忘却石
3 精神隷属機
1 水晶の破片

4 卑下
4 邪魔
4 巻き直し
3 集中
3 加工

島とトロンランドいっぱい


 大体こんな感じです。ちょっと詳しいレシピ無いんですが、おおむねはあってるかと。
 そして、一見するとわかりますね。邪魔、巻き直し、集中などダブルシンボルで、青単に必須のカードが多く入っていて、青単からの派生として考えていたことがうかがえます。初期からずっと入っている水晶の破片+電結の回収者+スレイバーのコンボは、PWCでスレイバーと回収者を同時に出されてひらめいたコンボですね。あの時は死んだかと思いました。緑トロンと比べて全体的にフィニッシャーが薄いのを、スレイバーからずっとスレイバーにつなぐことで楽に勝とうという魂胆が見え見えですね。
 メムナークはちょっとした遊び心の気もしますが、親和相手にくそ強かったことだけは覚えています。
 
 さて、そんな青トロンですが、年末辺りに、僕本人が気に入っちゃいまして、また、周囲の人々にアドバイスをもらったりしつつ、PWCに初持込する直前の形になります。それがこちら。

 
土地24
トロン各種×4
島×12

トリスケリオン×4
タイタン×1
コロッサス×1
電結の回収者×1
うつしみ君×1

スレイバー×3
独楽×4
青シャード×1
忘却石×3
威圧の杖×1

血清の幻視×4
卑下×4
知識の渇望×4
加工×4

サイドボード
メムナーク×1
スレイバー×1
時間ふるい×2
ダークスティールの溶鉱炉×1
白金の天使×1
タイタン×1
マイコシンスの格子×1
忘却石×1
マナリーク×4
マーチ×2

 奇跡的に5年ぐらい前の過去日記にレシピが残ってました。これを掘り当てる過程でいろいろ痛い歴史が垣間見えてしまったのでこぴぺですw
 確かはじめてPWC出たときのレシピで、結果は4-3ですね。βと比べて、そろった後のパワーカードがおおめになってるいんしょうをうけます。カウンター嫌いだったのか、一気に卑下4枚だけと減ってますね。ドローも相性がいいものにかわって、基礎骨格はこの時点で出来上がってたんでしょうか。
 しかし、サイド、すごいですねw 重いアーティファクト突っ込めばいいってもんじゃねーぞ。特に時間ふるい。最近はやってるアレじゃなくて、5マナだか6マナだかのほう。効果は恥ずかしいんで自分で調べてね。とりあえず、追加ターンもらいつつフィニッシャーが次々と消えていったのはいい思い出。
 他の目立つ点としては、加工が4枚も入っててマジック下手そうなことですね。なんか最近になるとサーチカードをデッキに入れたくなくてたまらない。これが老化なんでしょうかね。
 さて、他の大会に持ってっても大して勝てなかった青トロンですが、幸いなことにさまざまな人に興味を持ってもらい、試行錯誤を繰り返して、デッキレシピの9割が固定された以下の形に落ち着きます。

 
10《島/Island》
1《沼/Swamp》
4《ウルザの塔/Urza’s Tower(8E)》
4《ウルザの鉱山/Urza’s Mine(8E)》
4《ウルザの魔力炉/Urza’s Power Plant(8E)》
1《水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water’s Edge(CK)》

3《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(MR)》
1《電結の回収者/Arcbound Reclaimer(DS)》
3《トリスケリオン/Triskelion(MR)》

4《血清の幻視/Serum Visions(5D)》
3《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CK)》
4《マナ漏出/Mana Leak(8E)》
4《知識の渇望/Thirst for Knowledge(MR)》
2《忘却石/Oblivion Stone(MR)》
2《選別の秤/Culling Scales(MR)》
1《威圧の杖/Staff of Domination(5D)》
1《加工/Fabricate(MR)》
1《骸骨の破片/Skeleton Shard(MR)》
4《卑下/Condescend(5D)》
3《精神隷属器/Mindslaver(MR)》

 確かPWC初優勝したときのレシピですね。当時赤単、白ウィニーが増え、確か親和が禁止の影響で弱くなった後のレシピです。
 メインボードは、先ほどのレシピのもっさり部分が消え、それがマナリーク、選別の秤などの序盤をかわすカードになってますね。また、まじめな身代わりで沼を持ってくる決意をしたため、破片がより強い黒いものになって、継戦能力も上がってます。しかし、まじめな身代わり大好きですね。そうそう、威圧の杖もずっと入ってますね。これも結構使った気がします。赤単相手に置いたら勝ったとか。
 サイドボードはちょっと記録に無かったんですが、確かこの頃はペンタバスとか使い始めてた記憶もありますね。骸骨の破片との相性があまりにもよすぎて、この前後からメインにはいったりもしてたような。
 後、いつ頃からか忘れましたが、メムナークも途中からずっと入ってましたね。強かったし。

 で、この後半年近くこのレシピを使い続けてました。確かトータルでPWC4回優勝とかしたのかな? 思えばあの頃が一番レーティング詐欺ってましたね。今では割りと見る影も無いですが。まぁでも、このデッキのおかげでさまざまな人に会うこともできました。皆さんありがとうございます。

 あ、そうそう、どうやらこの時期が僕のデッキ構築の一番の転換期みたいですね。ちょうどこの時期を境に、重いカード、マナ拘束がきついカードなどを好むように性癖が変化してますw
 噂のトゥモローポータルをはじめとして、ミラディン、神河の重いカードをばしばしつかってデッキ構築してましたね。
 その影響がもろに出て、確か神河ドラフトも散々なことになってたような…。 こだまの手の内と桜族の長老だけ取って、後は黒を基調に各色ちりばめた5色しか作ってた記憶がありません。世界の源獣は出たら必ずデッキに入ってましたし、一度だけ緑赤タッチウヨウ、伝書の語り部、奈落の君苦弄とかやって相方にドン引きされたのもいい思い出です。
 良くも悪くもやはりこの時期に僕のデッキ構築に対しての基本スタンスが固まったのは間違いないようですね。それを鑑みれば、青トロンというデッキはかなり大きい影響を僕にもたらしてくれたのでしょう。いやぁ、いいデッキでした。
 ちょっとマジック休止した後も、赤青トロンを使って、GP浜松では大勝ちさせてもらいましたし。チーム戦だから関係なかったけどね!


 なんか普通にただの思い出話になっちゃいましたねw
 まぁ、老人なんて思い出話再生装置だということで一つ。
 さて、次回のぞんびさんは!?

 「思い出とは、いつ眺めてもいいものです。人は過去があるからこそ強く慣れますし、墓地が増えるからこそ有利にもなります。うずたかく詰まれた墓地が、記憶の欠片とともに光り輝くとき、一体どんなバイバックが君を待つのか!?
 噴出せ!ロケットブルー!」
 「私、マゾなんです。その衝撃的な告白とともに吐き出されるライフ、削り込まれるリソース。自らの痛みと引き換えに力を手に入れるのか、それとも痛みをえるために力を振るうのか。瞑想する想いが悪魔に届くとき、少年の心の闇がビートダウンを始める。
 痛めつけろ!マゾヒスティックブラック!」
 「夏。それは思い出の季節。咲き乱れる水芭蕉。漂う香り。詰め込まれたお帰りランドは、相手にプレッシャーとともに使い手にストレスすら与える。花開いた夏が、探求者が、実を結ぶとき、大いなる神河の主が裁きを下す!
 咲き誇れ!水芭蕉!」


 の三本立てから読者投票で決めたいと思いますw

 次回も、君の瞳にマインドスレイバー☆

コメント

傍観者
傍観者
2009年9月1日4:43

いいねいいねw
俺的には次はロケットブルーでひとつ

Tyaru
2009年9月1日7:20

>>GP浜松
次の日のスタンダードでうなぎ強奪したじゃないかwwww

シミチン
2009年9月1日9:53

トロンに印鑑当たり前な今思うと何故タリスマンが入ってないのか謎だよねw

ぞんび
2009年9月1日10:30

ぼーかん>好きだねロケットw あのデッキ、途中でレシピ変わったから探すの疲れるんだけど、がんばるわw


ちゃる>大勝ちした、とは書いてあるだろw


シミチン>マジレスすると、ミラディンなくなった後のとろんと比べて色マナスペルがそもそも少なかったり、石や秤の邪魔になるからじゃないかな?
後そもそもそんなスペースなさそうw

AKKA
2009年9月1日11:08

僕もお世話になりました。最後の方はモックスタリスマンの速攻型や枷入りの青コンに強い形に派生していきましたね。ニッセンでは後者のデッキはソリューションだったと今でも思っています。


まあ、僕自身の構築的には青赤トロンの方が有名なんでしょうけどね。

黒蛇
黒蛇
2009年9月1日17:44

おいら自身青いトロンは死ぬほどコピーで使われましたが、特殊なトラウマはないですね。
あ、そうか。コピーだからか。

ゴーキ
ゴーキ
2009年9月1日17:53

青トロンにランディスすれば勝てると思ってた時代も僕にはありました

なんでかなーw

ゴリアテの英雄、やすす
ゴリアテの英雄、やすす
2009年9月1日21:02

青トロンの骸骨の破片はマジ鬼畜w
次はやっぱり水芭蕉が見たいですw

Pallu
2009年9月1日21:49

ぞんび先生の次回作にご期待ください!


--------------
ちなみに黒トロンとか考えたのもぞんび先生のおかげ( ^ω^)

Lipr
2009年9月2日12:11

青トロン人気すぎっぞw
次回はロケットブルーが見たいな!

nophoto
ぞんび
2009年9月2日23:02

皆コメントあんがと!

ちょっとしばらくネット環境からはなれそうだから次回作待っててね!

まぁ、2票あったロケットブルーが順当じゃないかな。

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